天気予報が見事に当たり、午前中は本降りの雨の中、今年の勤労感謝祭は行われました。悪天候にもかかわらず、ご来賓、卒業生、保護者、ご近隣、たくさんの方々に足を運んで頂きました。体育館で行われた式典やアトラクションの様子を見ますとやはりもう少し大きく暖房設備などの整った施設が欲しいものだと思います、が、それはさておき、午後からは青空も見られるほど晴れ、諦めていた旭出音頭を児童生徒、利用者のみなさんを中心ににぎやかに踊り、お祭りの幕を閉じることができました。ご来場いただいたみなさま、そしてお店を出してくださった事業所や保護者のみなさま、みなさまのご理解とご支援のおかげで今年も児童生徒、利用者一人一人が満足のいく楽しいひと時を過ごすことができました。ありがとうございました。
師走に入り、朝夕の空気の冷たさが増してまいりました。小学部は畑で収穫した焼き芋を校庭で焼いて食べました。ご近所のみなさんには煙などでご迷惑をおかけしました。専攻科の畑で採れる作物も、大根やサトイモなどの季節になりました。サトイモの親芋、あまり見たことのない大きな芋は普通に皮をむいて煮たり、豚汁に入れたりすると美味しかったです。来年また機会がありましたら是非お試しください。
さて今回は「旭出 年賀状」のお話です。3年前の「さる年」の時から、生徒の絵と毛筆による年賀状を学園関係者やお世話になっている方々、事業所、会社などに送らせて頂いています。それまでは、理事長に文面をお願いしていましたが、旭出の子どもたちの作品を通して学校の雰囲気を年賀状でも伝えたいと思いご相談したところ「それはいいですね。」と了承いただきました。初年度は中学部の修学旅行が日光東照宮でしたので三猿を描いたものの中から選ばせてもらいました。「おめでとうございます」のあいさつ文は、高等部の書道グループにお願いしました。次年度からは、干支の絵や挨拶の文字を、美術クラブや書道グループにお願いしたり、各部の授業に取り入れてもらったりしてできた作品の中から校長に選んで頂いています。なかなかの力作ぞろいですので、岡田先生がどれにしようかと迷う姿が見られます。
来年の干支「犬」は、中学部の美術の時間に描いてもらいました。12月のある日、関口先生の家の犬を奥さんが車で連れてきてくれました。犬種はミニチュアピンシャー、ほっそりして手足の長い、黒目がくりくりとかわいい子です。モデルになるために美術室に連れて行きましたが、興味を持って近づく子、怖くて遠ざかる子、そばに行こうとしていけない子などいろいろです。実物をじっくり見て細かいところまで丁寧に描き込む子、指の隙間から覗き見しながら手を動かす子、実物より図鑑や写真をゆっくり選んで描く子、描き方もその子その子で違います。出来上がった作品はどれも味わい深く、魅力的な犬たちでした。しっかり色も塗られたものもあれば、ふわっとした線画、表情が何ともかわいいもの、にんまりするもの、りりしいもの・・・、事務所中に並べられた作品を一つ一つ見ながら、今年も岡田先生は迷っています。
その結果、4匹の犬に決定しました! 毛筆は、専攻科の生徒のものが選ばれ、レイアウトもいくつかアイデアを出し合い、発注されました。新年お手元に届いた方々に、きっと喜んでいただけることでしょう。
今年も大変お世話になりました。みなさまのご理解とご支援に感謝申し上げます。
みなさまには、健康に留意され、楽しい年末年始をお迎えください。来る年が穏やかで笑いの多い年でありますように。
わんわんと 福呼ぶ子犬 愛でる子ら
2017.12.15